災害時には、ペットと共に避難することがベストですが、状況によってはこれが不可能な場合もあります。
そんな時、ペットを置き去りにせざるを得ない状況に直面し、泣く泣く別れを経験した飼い主さんも多いのではないでしょうか。
やむを得ず自宅に置いてきたことによる飼い主さんの後悔と苦悩は計り知れません。
深い悲しみと共に、愛するペットを探しに行きたいという強い願望を持ちながらも、被災地が立ち入り禁止となっており、その思いを実現できずにいることは非常に辛く、心理的な負担が大きいことでしょう。
愛するペットと一刻も早く再会できることを心から願い、この記事ではペット探しのために活用できる方法を紹介します。
行方不明のペットを探すための手順
さまざまな支援先をあたる
以下のステップを踏んで探すことをおすすめします。
市町村の保健所や動物管理センター等に問い合わせ
動物が逸走する範囲を考えて、隣接する地域を管轄する保健所等にも連絡や届け出をしましょう。
地方自治体の動物愛護管理行政担当組織一覧はこちらから
オンラインの失踪動物データベースを利用
市町村の保健所や動物管理センター等で保護されたペットを確認することができます。
収容動物検索情報サイトはこちらから
ソーシャルメディアを活用
Facebook、X(旧Twitter)、Instagramなどのソーシャルメディアを活用すると、多くの人々の目に触れ、発見の可能性が高まります。
地元の警察や消防署に連絡
災害時には警察や消防署が救助活動にあたることが多く、ペットの情報を伝えることも一つの方法です。
また、保護されたペットが警察に届けられる可能性もあるため、連絡をしておくとよいでしょう。
ポスターや写真の配布
被災地周辺や近隣地域でポスターや写真を配布し、店舗等に掲示を依頼することで、地元の人々にペットの捜索を知らせることができます。
万が一の事態に備え、普段からペットの写真を準備しておくとよいでしょう。
自治体の支援の活用
地方自治体によっては、災害時のペットの救助や保護のための特別な措置が設けられていることがあります。自治体に問い合わせを行い、必要な情報を得ましょう。
※参考) 環境庁「ペットの災害対策」(外部リンク)
迷子札・マイクロチップ
ペットが保護された際、迷子札やマイクロチップが装着されていれば、所有者の特定が容易になり、迅速に飼い主の元へ戻ることができます。
避難所でのペットの飼育方法
それぞれの避難所のルールに基づき、責任を持って飼育管理を行いましょう。
ペットによる咬傷事故や飛びつきによる怪我が発生しないよう、注意深く管理しましょう。
ペットの騒音問題解消に!については、こちらをご覧ください。
ペットの避難用品を事前に準備
災害は予期せぬタイミングで発生します。
人間だけでなく、ペットも被災することがあります。そのため、普段から万が一に備えた対策を練っておくことをおすすめします。
ペットの防災用品や食料が何であるかを事前にリストアップし、準備します。
命や健康に直結する必需品としては、
- ペットフード数日分
- キャリーバッグやゲージ
- 首輪、リード
- トイレシート
- 猫用のトイレの砂
そのほかの必需品は、各家庭で事前に話し合い、緊急時に迅速に行動できるように準備しておきましょう。
まとめ
この記事では、災害時にペットと別れざるを得なかった飼い主のための、ペット探しのための具体的なステップとアドバイスをお届けしました。
保健所や動物管理センターへの問い合わせ、オンラインデータベースの活用、SNSの利用、地元の警察や消防署への連絡、ポスターの配布など活動していれば、様々な方法を通じてペットの捜索をサポートしてくれます。
この記事がペットとの再会への一助となれば幸いです。